県内の某病院は、大変人気の病院のようで、予約をしていったのですが毎回3〜4時間待ち。待ち時間が退屈でした。 また、不妊治療ほぼ専門の病院のため、雰囲気が独特。 やはり皆さん不安と期待が入り混じる表情、というか、重たい空気であふれていました。 扉の向こうから、検査の苦痛に耐える声。 うつむきがちな表情。 病院に行くのは、正直あまり気持ちのいいものではありません。 何回かの検査を受けました。 1回目は、まずはオットの検査。 精液検査と、血液検査。 2回目はmochaの検査。 生理中の月経血の細菌検査と、血液検査。 3回目はmochaの検査。 排卵日付近の頚管粘液検査と卵胞検査。 2回目・3回目の結果からいうと・・・ 月経血の細菌・・・異常なし mochaの血液検査の結果・・・問題なし LH 2.6 FSH 6.5 PRL 7.0 E2 35 Testosterone 28.2 卵胞検査・・・周期14日目で17ミリ 若干排卵日が遅めなものの問題なし 1回目のオットの精液検査は案の定量が少なすぎて結果が出せませんでした。 その量は、わずか0.1ミリリットル。 その中からも、精子は見つからなかったそうです。 「『逆行性射精』の疑いがあるから、一度泌尿器科の先生にみてもらいましょう。」 と先生に言われたため、血液検査の血を採って、その日は一度終了しました。 逆行性射精とは、射精の際に精液が外ではなく膀胱に逆流してしまう症状のようで、もしその症状ならば、手術や尿から精子採取などのすべがあるようで、「体外受精になってお金はかかるだろうけど、授かれるかな。」と考えていました。 そして昨日、泌尿器科の先生が、オットの血液検査の結果を見せながら説明してくれたのは、こんなお話でした。 「○○さんの結果を見ると、LHが29.1、FSH48.0と言う数字が出ています。 これは、精子が作られていないので脳から“精子を作れ作れ”という命令がすごく出ているのに、精巣のほうで精子が作られる機能が果たされていない、ということになります。 この結果から、『非閉塞性無精子症』であると思われます。 インターネットなんかで検索をしてもらうとわかるとは思うのだけど。 今の状態からだと、手段としては、MD−TESEといって、睾丸の近くに局部麻酔でメスを入れて、睾丸の中に顕微鏡で精子があるかどうかをくまなく探して、採取する、という手術をしなくちゃならないんですね。 これは一度で結果がわかるものです。 この手術で30%〜40%の方が精子が発見されて、精子が発見されればICSIといって顕微授精をする、という形になります。 いきなりで何がなんだかわからないと思うけれど、この手術はこの病院ではしていないので、手術を受けるならば手術をできる◎◎病院の紹介状を書きましょう。 これは年数が経てばよくなるとか、そういうものではなく、改善点も今のところありません。 むしろ、精巣機能というのは10代後半をピークとしてそこから落ちていくので、なるべく早くの手術をお勧めします。 費用の面を言うと、この手術は保険が効かずMDーTESEまでで45万円位、顕微授精まで行けばトータル100万円位になってしまいます。 なので、お話をして、病院にいらしてください。 手術を受ける前に、染色体や遺伝子検査などの各種項目を検査してから、二泊三日の手術になります。」 ※気が動転していて少しうろ覚えですが、こんな内容のお話でした。 逆行性射精のことは、病院で結果を聞く前に少し調べていて、その際に『無精子症と併発している方のブログもいくつかみました。そして、手術のことも。。。 その方のブログでは、精巣の中に精子はおろか精子になる直前の細胞も見つからず、あきらめた、というお話でした。 まさか、我が家もその難病だったなんて。 30〜40%というと、3人に2人は精子が見つからない、ということになります。 とても、とても可能性が低く、そのお話を聞いた時点で、気が動転しすぎて、泣かないように、泣かないようにするのが精一杯でした。 二人で一番望んでいた、赤ちゃん。 帰りは、涙を抑えることができずに、電車に乗る前、近くのベンチで二人で少し落ち着くまで動けませんでした。 |