数日の間、『非閉塞性無精子症』に関して検索などで調べていたのですが、同じ症状を持った方のお話しによると、睾丸(たま)の硬さがやわらかいほど、FSHの数値が高いほど、可能性は低くなるようです(これもお医者さんによっても話は違うようですし、日によって数値が変わったりもするらしいのですが)

オットのFSHの数値はかなり高く、睾丸の大きさや柔らかさもあまりよくないものと思われます。



このことを考えると、自然妊娠はおろか、手術をしたときに精子さえも見つからない可能性が高い・・・かなり絶望的な状況です。


オットはやはり相当落ち込んでいて、「ごめんね」を繰り返しながら、こんなことを話しはじめました。



「mochaはまだ若いから、俺とずっと一緒にいるよりも、俺と離婚して、誰か他の普通の男性と結婚して、子供を生んで、幸せになれるんじゃないかと思う。
mochaが女性としてすばらしい経験である出産を体験させてあげられないのは凄く悔しいし、この先いろんな場面でmochaが傷つくことがあるんじゃないかな。mochaのご両親にも、なんと顔向けしていいか。。」





「他の人と結婚して幸せになる補償なんて、どこにもないよ。」




「mochaは、何事にも一生懸命で、若いし、何よりその人柄、何をするにしてもmochaは大丈夫だと思うよ。
mochaが自分で思う以上に魅力的だよ。
だから、俺といるよりももっといい人生が歩めるんじゃないかな。」




オットがやさしさ・mochaに対しての愛情でそういってくれているのは、凄くわかります。


でも、それが幸せなのかな?


私は、オットとの子供が生みたかった。

他の誰かでは、意味がないこと。

オットが無精子症だと分かって、離婚となるのは、違う気がするんです。




もちろん、子供がいたらどんなにうれしいか、と思います。
出産という経験も、してみたいとも思います。


でもその前に、やはり隣にはオットがいてほしい。

ささやかな毎日を、ふたりで暮らしたい。



病院にいくときもとても協力的で、いやな顔せずにmochaのことを心配してくれて。

普段も落ち込んだとき慰めてくれたり、家事を手伝ってくれたり。

そんなオットと離婚する必要はない、そう思いました。



「あなたは逆の立場だったら、離婚する?

私はできない。

それは、事故にあっって半身不随になった人を頬って他の人と結婚するのと同じだって、私は思う。



あなたが考えている以上に私はあなたのことを愛しているし、大事に思ってる。
だから二人でも幸せに生きていける方法を見つけていきたいの。」


オットがすすり泣くのを、はじめてみました。

「ありがとう。幸せものだね。」



mochaも泣きました。


二人で、幸せな生活をできたらいいな。

弱い二人だから、少し時間をかけながら、泣き顔が笑い顔になる日が来ると信じて、がんばりたいと思いました。

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